★☆ 気になるモノをレポート ★☆
[ ふしぎトーボくん ]
2010/03/28
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簡単に作品の内容を紹介します。
主人公のトーボくん(としおなのでトーボと呼ばれている)は、人間以外の生き物と会話ができる少年です。それが原因で社会に馴染めず、遠くの施設で暮らしてましたが、たった一人の肉親である父親のもとで暮らすために、列車で帰ってくるところから物語が始まります。 物語の冒頭から、ちゃんと人間と付き合えないと一緒に暮らせない・・・、と父親に言われます。そんな中でトーボくんは「東京の下町で人間の子供たちと上手く付き合わなければいけない・・・」というテーマを課せられながら、父親のもとで生活を始めます。 特殊な能力のため、みんなから不思議がられたり気味悪がれるトーボくんと、色々な形で関わる人とのお話と、トーボくんを慕う人間以外の生き物(虫・鳥・動物から、地球、宇宙人・・・)のとのお話が作品で描かれています。 トーボくんと関わる人間のキャラクターよりも、トーボクンと関わる人間以外のキャラクターの方が、断然キャラ立ちしています。 そんなふしぎトーボくんの世界から作者は、少年を中心とした読者に向かって、面白おかしく、時にはむなしく、時には○×△・・・、と色々なシチュエーションからメッセージを送ってきます。 ふしぎトーボくんは、読者に人気を得るためだけに書かれたマンガというよりは、作者が人気レースからちょっと離れて描いた感じがします。そんな感じなので、戦争に対する作者のメッセージも作品で描かれています。 (余談ですが作者一家は、中国から引き上げた経験を持っています・・・) |
おそらく10年以上ぶりに読み返してみると、やっぱり素晴らしいマンガであることが再確認できました。
正直に言いますと、子供のために持ってきたダンボールの中のマンガを見て、何年かぶりに「ふしぎトーボくん」を思い出しました。予期せぬ再会は、良い作品は物語を読み進む喜びがある・・・、というこを久しぶりに感じさせてくれました。 ちなみに子供も「ふしぎトーボくん」を読んで、「読むのが結構大変だったけど、面白かった!」と言ってました。 本当に良くこんな内容のマンガを、当時の月刊ジャンプは連載OKしたなぁ〜、と感心してしまう「ふしぎトーボくん」の紹介でした。 |